【  Gtv naturalizzata in Giappone 】

フェーズ20. 入港目処、インポーターと打合

    Gtvが船旅を楽しんでいるころ、陸では動きも活発になってきて、    イタリアのフォーワーダーからFDA事務所経由の連絡で、入港が1月22日予定と   知らせが来た。いよいよアクション開始である。A.T.L.J.社東京の担当営業に入港日を  告げると、当面必要な書類の整備を求められた。以下、      ▽必要書類    1. 現地運送会社からの船荷証券                           2. 通関前譲渡書                                  3. 船荷証券(B/L)                                 4. インボイス                                   5. ARRIVAL NOTICE                                 6. WAYBIL                                   ▽確認事項    1. 取引条件:C&Fですか?(船賃は現地払いかどうか)                2. 決済方法:車輌代は一括送金ですか?                    だいたいのものは、先日フォーワーダーから届いた中にある。当然、フォーワーダーは  こちらで輸入通関手続するのを想定して書類を揃えてある。勿論、この書類作成費用も  搬出(輸出費)の一部として請求されている。全部英語なので、電子辞典片手に     なんとかチェックして揃える。訳解らんだけに、不安、慎重な作業である。       書類は全て、スキャナでデジタル化して手元保管を作成して、書面はクリアケース    ファイルへ整然として綴じておいた。                        まもなく、A.T.L.J.社より打合せの連絡あった。   同社名古屋本社の輸入業務担当の方(女性)が、別件で東京に出張されるので、   丁度いいタイミングで東京支店で会う事が出来た。打合は4名になった。   輸入業務担当の方、担当営業、hIdEさん、僕。実は、顔を合わせるのは初めてである。  今まではほとんどE-mailで済ませていた。E-mailは大変便利である、   トリノ、各見積輸入業者、A.T.L.J.社とはほとんどE-mailで意思疎通が行われていた。  本件輸入計画は、E-mail手段がないとこうは行かなかったとつくづく思う。   電子メールでやり取りしてきたので記録があり電話のように漏れがないので、   必要書類は全て揃っていた。事前に、スキャンしてバックアップとデジタル化処理を   して、書面はクリアケース・ファイルへ綴じておいた。それを、A.T.L.J.社輸入業務   担当の女性がチェックしてOK! 褒めてくれました。いっしょに、キー、マスター   キー、キーレス・リモコンも渡した。   予め捺印した、譲渡書も添えて渡した。これで、今日から納車までは、   Gtvは、A.T.L.J.社の所有物となる。まったくの、信用取引である。     ざっと、段取りと作業工程の作業説明があり、このように具体的な話で現実味が   帯びてきてなんとなく安心していきた。安心してくると食欲が出るように、   気が競ってきて、「どのくらいかかりますか?」と聞いたところ、「やはり   一ヶ月くらい下さい」と、答えられた。心配な気持ちもあり、次も聞いた。   「大丈夫でしょうかネ? 何か不備があったり、業者でなくて素人がここまで   もってきましたので、万が一車検通らないとか、書類の承認が得られないとか   ないでしょうか?」、蚊のつぶやきの様にか細い声で聞いた。   「まだ実車を見てないですが、出どころもしっかりしてる車両ですし、書類も   揃ってますので、大丈夫ですよ」、そして襟を正してこう言葉をつけ足した、   「かならず通してみせます、任せてください」と。この言葉にほだされて、   テーブルの上のファイルとキーを安心して引き渡すことができた。     A.T.L.J.社からフォーワーダーに連絡する事により、荷受人が確定するので、   船荷が入港すると、船会社からA.T.L.J.社に連絡が入るらしい。それまでは、   A.T.L.J.社も僕も待ちである。  

■つづく、次章へ

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