【  Gtv naturalizzata in Giappone 】

フェーズ18. ジェノバの香り

    年末、年始と足掛け2年も船に積まれたGtvを想像して気を揉んでいる日々が過ぎた。   1月中旬の雨の日に休日での自宅、隙間風吹きすさぶ拙宅にてガスストーブ眼前で      ミカンを食べていると、玄関でピンポーーンとベルが鳴る。                玄関開けると、国際宅急便のDHLの配達人。Letterサイズ(約A4サイズ)の、       封筒というより小荷物が届いた。受領サインをくれと言うので、伝票を見ると        イタリアからである。寒さと感激で震える指でサインして、薄茶の小荷物を受取る。     来ました、ついに重要書類が。そして、同封されているたビニール袋にはAlfaRomeoの     真紅のキーが入っていた。これで封筒が少々かさばっていたのである。           因みに、ビニール袋には何故か野菜のイラストが描いてある。良ーく見ると、冷凍パック用の ファスナー付き袋である。フォーワーダーさんが、まにあわせに使ったのだろう、      笑ってしまう。 キーは、マスタ、スペアまで全部ある。 これが、                    ないと船でYuGtvが着いてもA.T.L.J.社が港でコンテナから降ろす事すら出来ない。    ここで、キーレス・リモコンのボタンを押すと、マレー海峡あたり通過中の船荷室の     YuGtvのドアロックがカツンといって解除されるだろう(嘘)。なんて、想いを      馳せていた。                                     さて、大切なのが、フォーワーダーが作成発行してくれた各種書類である。            ●B/L(BILL OF LADING、船荷証券)                           ●WAYBILL                                       ●車検証、自動車保険の写し、それに排ガス検査書 等                   ●等等、                                    前記フェーズ16で、A.T.L.J.社が必要だと教えてくれた書類がそこにあった。        こんな大事な処理が国際宅急便で来るなんてちょっと不安だったが、とにかく        手元に届いた。輸入って、物の権利が次々と移譲、譲渡される過程である。         フミア氏 → フォーワーダー → 船便会社 → インポーター → 僕、となる。        これで、権利書みたいなものが僕の手元に来た事になる。しかし、すぐに          インポーター(A.T.L.J.社)に一旦移譲しなければならない。すぐに、A.T.L.J.社へ     震える手で電話、E-mailした。                             ここでちょっと気が付いたのであるが、車検証とかに名義人のフミア氏の名前が       明記されているが、なんとセカンド・ネームがあるんですね。つまり、           エンリコ・XXX・フミアなんです。でも、後日聞いた話では、サード・ネームも       あるらしいくて、本人も正確に覚えてないらしい。ややこしいな、彼の地の人たち。             余談:後日、Gtvが日本で走り出す時になって、                     『僕にアルフェスタらしいハンドル名を命名して下さい』               とお願いして、命名戴いたのが上記のサード・ネームです。                

■つづく、次章へ

 帰化日記 目次に戻る 

 YuGtv トップへ戻る