【  Gtv naturalizzata in Giappone 】

フェーズ14. コンサルされる

    11月末にさしかかる頃、Lancia-Yのオーナー仲間のタクミ氏の紹介で、     クルマの輸入を扱っているS木社長とお会いした。タクミ氏は外車好きで    Yを初め、ポルシェ、ベンツ、AlfaRomeo・・・等と様々ととっかえひっかえと  乗っている。そのうちのいくつかは、S木社長のお世話で日本に入れたらしい。 別の言い方すると、A.T.L.J.社社長の南原氏と同じ仕事を個人事業でやってる  ようなお方である。今回御仕事頼むかどうか解らないが、相談に乗ってくれると いうので、お会いした。 ベンツSでノーネクタイでスーツで現れた。ちょっとその道の御方で恐そうで  あるが、話してみるとハニカミながら優しい方であった。会談中に、携帯電話で あちこちの業者に連絡しながら経費も見積ってくれた。結局は、急な話なのでお 頼みする事はやめたが、この時に興味深いアドバイスをして戴いた。コンサル  助言をそのまま書くと、                          「陸揚げ時の通関等の作業は、けして自分でやらない下さい。  手続きが複雑だからではなくて、何を渡されるのか危険だか  らです。例えば、こんな事がありました。引き取ったクルマ  のトランクのボンネット裏から白い粉が出てきた事があった。  その時は、引き取りにいってた者はその場で拘置所に入れら  れて1週間出て来れなかった。ヨーロッパ便ではまずないが、  南米など送り出しの業者に悪意があると、見つかるところに  隠しこまれる事がある」。とか、             「たぶんコンテナで送って来るだろうが、いい加減な業者だと、  1つのコンテナの中にクルマを斜め積みして複数台を押し込ん  で出航する。海が荒れると、途中で鎖が切れて下のクルマが   ペッシャンコです。因みに、国内で盗難された高級車はこう   やって、窃盗団が海外へ持ち出す」。 他々等々、助言多数。 大変ありがとう御座います。 親切な助言を聞いてるうちに、お蔭様で不安はますます増大した。

■つづく、次章へ

 帰化日記 目次に戻る 

 YuGtv トップへ戻る