【  Gtv naturalizzata in Giappone 】

フェーズ8. 無知の知

    上記掲題は、人間が無知を自覚することで真の知にいたる入口に入るという、     たいそう深遠なソクラテスの哲学的教示である。しかし、このプロジェクトは     無知を知れば知るほど入口から出口が深淵に遠のくという運命にあることが      発覚されてきた。                                まず大事な工程である車両検査に備えた整備(車検)の計画である。これの見積    から、千里の一歩が始まった。小生とhIdEさんの知りうる限りの業者、ショップ、   トレーダーに見積依頼した。だいたい、10社近くになろうか。しかし、返ってくる  見積額は横並びにほぼ同額であった。せめて、数万円の差である。車検作業内容が法律、 条例、基準に依存されているので、各社であまり差が無いのである。で、最初はどこも 「GTVは正規輸入されているし、並行輸入でも実績が多いので大丈夫。とくに問題ない でしょう」と、軒並みに言う。で返す言葉に、「1800ccのTwinSparkエンジン     (以下1800TS)ですよ、ガス枠がありますか?」と念をおして打診すると       「ちょっと調べてみます」と言い調べ始める。後で聞いた話しでは、ガス枠については 枠の有無を業界のネットワーク網で参照できらしい。で、そうすると翌日に、     「すみません、ガス枠(同一エンジン排ガス検査実績)はありませんでした」、    これまた軒並みに同じ返事が返って来る。 つまり、排気ガス認可枠の問題である。  1800TSはありそうでいながら無くて、日本で初めての輸入らしい。          更に枠を調べると、某社でレース用に数台輸入実績があったが、残念ながらガス検の  枠は消化してしまってに余りがなかった事が解った。という事で枠も無い型式エンジン なので、車両輸入検査が厳密になり、検査の為の整備費用がかなり高いフルセット検査 メニューになり高くなる。 当初、1800ccと聞いた瞬間に懸念が沸いたが、見積を取り 始めると懸念が的中してきた。しかし、しょうがない。               これは必須事項と覚悟した。さて、見積を比較検討してどの整備会社に選定するか   決めなければならない。整備費見積額は、ほとんど差が無くて横並びであるので、   額の差で選定判断出来ない。後は、見積内容と対応状況で決めなければならない。  

■つづく、次章へ

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