【  Gtv naturalizzata in Giappone 】

フェーズ7. 契約成立

    契約と言っても、ユダヤ人やアングロサクソンみたいに厳密な契約条文を取り 交わす訳でない。カトリック・イタリアンと日本人だから契約書はいらない、 まずは、半額をお支払いして、残半額は日本で走り始めてからでいいとの事。 助かった! 輸入経費がどれほどかかるか解らない状況なので、手元に    キャッシュフローがないと動きがとれないです、ので。           でも、一方では今のうちに残額を払ってしまおうかという考えもあった。と  いうのは、今この時期が対ユーロ円高な相場であるから。130円を切っている。 で、一瞬この時期(2003年初秋)に全額送金かとも考えましたが、輸入プロ  ジェクトの軍資金がなくなるので、やはり半額前金にした。         それで、送金(振込)にと、東京三菱銀行に行って、外貨関係窓口で相談した。 円建てEuro受け取りでと相談すると、親切に手続き対応をし換算/逆算をやって 金額を算出してくれました。軽やかに電卓や端末を叩いている。        オバ様比率高いのに、今時銀行に珍しい若い女性が操作する指先を見ていたら、 端末応答を待つ間合いに、若い女性が話しかけてきた、            「イタリアの向こうにお知り会いがいらっしゃるんですか?」と。       「まぁ、そうですね」と、ちょっと気取って答える。             「よく行かれるんでしょうね」、                      「うん、まぁ、そうですね」と気取り続けたいので嘘をいう。         実は一度しか行ってない。                         「御送金ですので、御仕事もその関係なんでしょうね」と更に云うので、    少々イスの背にもたれのけ反って気取りながら、               「まぁ、そうですね。」と調子に乗ってさらに気取る。            少々、仲間由紀○に似てる窓口嬢なもんだから、虚偽と虚飾でますます気取る。 一方、振込額は、換金手数料込みのT.T.S.換算で算出して自口座から転送した。 まだ気取って斜視な目線で御礼と笑顔を美人行員に投げかけて、外貨窓口を   あとにした。気分は、もうGtvに乗る、なんちゃってイタリア男である。

■つづく、次章へ

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