「しかし、無謀な事をしますね。これでは、荷抜けされても知りませんよ」 と、言われてしまった。こう言ってくれてるのは、自分の会社の法務部長で、 海外生活があり、海外との契約、製品購入で長年の経験がある方である。 自分のAlfaRomeo-Gtvを個人輸入するに際して、手続き等の点で相談したが、 その彼があきれてしまって、もらした言葉である。そう言われても、 どうしようもない。それはもうそこまで来てて、たぶんマレー沖あたりだろう。 そう言われても、だいたいにおいて、『荷抜け』っていう言葉自体を知らない。 きょとんとする僕の表情を読んで、 「荷抜けってぇのは、海上輸送中とかに肝心の荷物が盗まれて消えてしまう事です」 聞いて、青くなる僕。そうなんです、だいたいにおいて無知で無謀なのです。 いややってる行い自体が無謀である事すら、知らなかったのですから。でも、 ここまで来てしまった。 これからこの無謀で遠大な計画に関して、ことの始まりと経緯を話しましょう。