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-7- 【 ワイドトレッド F.tread/Wheelbase 】

    ドライブ・フィールと、コーナリングを決める主要素となる、         前輪トレッド、及びホイールベースに関して、比較考察してみる。       Tipoベースの各車種と、この時代のAlfaRomeo車種と、WheelbaseとFront.tread の各値を下記に記す。                             Name     Wheelbase  F.tread  T/W ratio FIAT-Tipo    2545   1445    0.57 Lancia--DEDRA  2545   1435    0.56 AlfaRomeo--75  2510   1390    0.55 AlfaRomeo-164  2660   1530    0.58 AlfaRomeo-155  2545   1480    0.58 ”916 ”     2545   1499    0.59 因みに、TIPOプラットフォームの規定として、ホイールベース長がありそれは   100インチ[約2545mm]となっている。いうのがあり、FIAT-Tipo、Lancia-DEDRA、  及び916ホイールベース長にも適用されている。                ところが、75、164は、セグメント(車格)の違いもあるので単純にF.tread値で   比較できない。                               そこで、F.treadをWheelbaseで割り算した比率を求め、クルマの素質を理解する。 上の表の、右の列に比率を列記した。この比率が高い程、幅のあるクルマとなる。 つまり、クルマの4輪で4隅を成す四角形の、正方形の度合いを示す事になる。   比率値が高い程、長い長方形から正方形(真四角)に近くになる。        速度より、いかに曲がるかに主眼をおくラリーカー等は、この値が高くなる    設計となっている。                             上表の通り、918はTipo兄弟車の中で最もF.treadがワイドであり、また      他のAlfaRomeo車種と比べても、よりワイドな比率を与えられている。      直進性より、コーナリング性能に重点置く設計と言える。

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