寒いこの季節、ヒーターの効くYで外出し帰って来て、エンジンを切り 5分くらいして、車の下地面を見ると液が垂れている。 早速、何かなと 思いエンジンルームを開けてみると、ラジエター液(冷却液)が少々 噴き出している。 原因はなんだろう? 予測原因1) 同液を補充したあとで余剰分(オーバーフローした分)が溢れる事は 良くある。 それは、まともな事なので良いのであるが、、、最近、 改めて液を補充した事はない。 ので、これが原因でもない。 予測原因2) となると、漏れ出してている個所が問題とばかりに、ラジエター・キャップ をはずして観察した。 なんせここはかなり高圧のかかる個所であって、 ゴムパッキングにて密閉性を維持し、圧を維持してる。 で、このパッキング が高圧、高温にさらされて劣化しやすい。で、目視検査したが特にゴム パッキングに劣化、ひび割れ、硬化はない。ここから漏れた様子はない。 予測原因3) 実は、ラジエター・キャップはただのふた(蓋、キャップ)でない。 機構を持っており、安全機能しているのだ。つまり、圧力弁が有り、過度に 高圧になった場合、安全の為に圧を逃がすために弁が開く様に造られている。 弁(バルブ)と云ってもバネ仕掛けの簡単なもので構成されている。 どうもこれが怪しい。国産車等のバルブはバネがむき出しで解りやすいが、 Yのそれはプラスチック筐体の内部に隠蔽されてよく見えない。 面白いもんである、簡単に作ればよいとこに限って凝った設計になっている。 バネはキャップの内側の白い筒状の中に入っている。その筒の中央に小さな 穴がありかろうじて弁が見える。 ここを、細いスクリュー・ドライバーで 押してみると、動きがひっかかり気味でスムーズでない。どうも、 この弁機構が動き悪くて漏れていたようである。何度も、穴から弁を 押しているとだんだんスムーズになってきた。 で、キャップを戻して再度エンジンを温めて停めて、液の様子を見たら 漏れてこなくなった。現象解決した。 余談になるが、、、 このキャップは、FIAT系はすべて同じである共通部品である。 で、昔乗っていたFIAT-Uno(及び、DEDRA)のそれと同じものを物置から 出してきて装着したら、液漏れ現象はない。 やはり、バルブの動作不良であった。 たぶん、冷却液の汚れなどでバルブが少々動き悪くなった様である。 こんな事は、ちょっとつついてやれば直る事である。 でも、 また、再発するかも知れないので、予備のキャップをYに常備する ようにした。