【  Y 日記 】

2002-09-01  CVTギャーが入りにくい(その3)。だから、ワイヤー先を検証

    去年の同じ時期(日記2001-08-25)で、下記のことを言っていた。 そして、先月2002-08-25では、ギャーレバー根元の各機構までチェックして しまった。 ゲートの機能を締めなおして補正しておいたが、最近まだ ギャーチェンジがしにくい症状が出る。 室内が問題無いとなると、車外つまり フロア下と、エンジンルーム側でないだろうか? と言うことで、エンジンルーム 内をチェックする事にした。 ギャーチェンジ伝達機構は、ロッドでなくて一本の太ワイヤーで実現してる。 ワイヤーってのは、金属の紐(ヒモ)だから、引っ張ること(張力)は出来ても、 押しても力は伝わらないはず。では、どうしてワイヤーでギャチェンジのリモコン が出来るのであろうか? 室内から遠くエンジンルームまで、ギャー位置を 伝えられるのであろうか? --- その実現法は、ワイヤー(芯)をチューブ(筒)で 包むことである。 こうすると、ワイヤーを押してもその力(押力)は チューブに中に閉じ込められて先に伝わる事になる。 と、入っても数十Kgもの 応力の伝達は無理でしょうが、ギャーチェンジぐらいは出来る。 こうして、CVTのギャーレバーの力はエンジンツーム内のミッションに、 張力と押力で伝達される。 このワイヤーがチューブ内でスムーズに動かなくなり、それでギャーチェンジが ひっかかるのではと思い、ワイヤー先を検証することにした。 エンジンルーム内でのワイヤーの先は、ロッドにつながっていて、その先は L型バーにつなっがっており、その根元でシャフトがCVTミッション本体に 突入してる。 詳しく、ギャーチェンジの機構の伝達経路、つまり各部リンケージを説明すると、 @室内ギャーレバー(回転運動) ↓ Aギャーレバー根元で、ワイヤーに接続 ↓ Bワイヤーの移動(スライド/摺動運動) ↓ Cワイヤー出力先でロッドに接続(スライド運動) ↓ Dロッド先でL型バーに接続(回転運動に変換) ↓ EL型バーの根元で作用力がミッションに伝達(角度で伝達) ↓ Fミッションのチェンジ機構に入力 この経路@〜Fのどこか? でスムーズでなくなっていると思われる。 でも、その何処かを調べるには、伝達経路を個々に分けて、その稼動状況、 その動き具合を調べなければならない。 といっても、各部の接続をはずすと、 元に戻す自身がない。 特にDなんかは固定に割ピンを使っているので、 はずしたら元に戻せるか疑問で不安である。 で、目視検査してると、Cなんか(写真中央)になるけど、そこに被さってる ジャバラ・ゴムが破れて、蛇腹が輪切りにバラバラである。 しょうーがない よね、軟質ゴムがエンジンルームの過酷環境で耐久する訳がないですね。 当然に経年劣化で、原形をまったく留めてない。 これは、機能に影響ないので いいですが、カバーとしてもはや役に立ってないが、弊害でここからワイヤー& チューブ内へ砂塵が入り込んで可能性はある。やがて、詰まる原因だなと懸念した。 ということで、目視検査以外に手は打てないので、各部にシリコン・スプレー して作業は終えた。 CRC-556で滑り改善させる手もあるが、556の 浸透性で樹脂類を劣化させる恐れあるので、シリコン・オイルにした。 これじゃ、チューブ内へ浸透しないなと思いながら終えた。 結果は、ギャチェンジの状況は変わらず・・・ しょーうがないな。。。

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