走行距離 24,000Km。 タイヤはピレッリ2000。 で、タイヤの消耗度は前後で雲泥の差ありあり。 溝の状況は、 前、残り2.5割(目測)。 後側は、残り7.5割程度(目測)なのだ。 FFなので、当然の帰結といえるが、良く見ると、ショルダー部分の消耗でも 前後で違いがある。 前は、アウト(外側)の肩が、内側より減っており、 後輪は、その逆である。 これは、与えられたキャンパー角度の違いであろう。 確かに、後方から目線を下にしてY後輪を見ると、後輪左右は”ハの字”と なっている。 前輪はたとえ、ゼロ・キャンパーであっても、つまり傾きがたとえ ないとしても、横Gによる消耗で、外側ショルダーが減る。 で、ローテーション実施とあいなった。 ローテションの方向は、スペア・タイヤを参加させないでの対角線方向に 行なうことにした。 理由は、前後のタイヤ消耗差異と左右の差異を打ち消す 為である。 前輪についていえば、運転手は必ず搭乗してるが、助手席は 絶えずでないので、運転席側つまり左が減りやすい。 但し、エンジンが 右にオフセットされているので、搭乗無し時(無人)では、右に重心がある。 で、これで相殺されてるはずであるが、オフセットによる重心移動より、運転者 による重心左移動の方が大きいだろう。 で、左が減ってるだろう。 ちなみに、国産車FFのダンテ・ジアコーザ方式、 (Yも当然この方式。 だって、ダンテはFIATの博士なんだもん) では、エンジンも運転者も両者共に右なので、かなり重心が右になってる。 これは、日本メーカーが輸出思考でなのでエンジンのオフセットを欧米に 合わせたせい。 で、メーカーはどうせ日本のユーザは気が付かないだろうと 馬鹿にして、エンジンを右に寄せたまま売ってる。 欧米ユーザーは騙せないと 読んだのだろう。 選挙民とドライバーが無知なら、政治家と自動車はどんどん 虚飾になっていく。 で、国産車よりはいいが、前輪左右の差異は否めないとして、Yにしても一応 対角線方向で交換する事にする。 前後の差異は、前記したように内外ショルダー磨耗 の差異を打ち消すためである。 スペアをローテーションに入れないのは、Tempタイヤ だからである。 作業開始。。。。 しかし、これが思ったより大変な作業であった。 俗称”馬”を用意したが、 ・前輪だけ同時にジャッキアップするか、 ・後輪だけ同時にジャッキアップするか、 ・右側片方だけ/左側片方だけ 同時にジャッキアップするか 要するに、二輪を同時に挙げれるが、対角線位置のタイヤ同士は挙げられない。 4輪同時に挙げれない限り、ジャッキと馬をあっちこっちへやって大変だった。 これで、馬がないならば、スペアを動員しないと不可能である。 また、ラチェット付きレンチを持ってるので、少しはネジ締めが楽になる。 間違ってもレンチを足で踏んで緩めたり締めてはならない。 タイヤ・ショップで タイヤ交換すると締めつけはかなりきつく締める。 親の仇の様に締める。 これでは、ホイールは痛むし、後で緩めるに難儀する。 タイヤ・ショップの弁明は もし緩んだ時の賠償責任がやだから、と。 不安だからって、仕様以上の事をやってて はプロとは言えない。 で、自分で交換した際は自分で締める。 トルク・レンチが あればよいが、壱万円以上するので常人は持ってないであろう。 で、レンチに上半身 の体重を載せる程度で締める、のが目安。 でも、チェックは必ず行うこと。 チェックは、タイヤ取りつけ後に、5Kmぐらい走ってきて、緩んでないか増し締めする。 それから、交換時には必ずはずしたタイヤの各部を目視検査して、サイドオール等に 傷がないか、接地面にフラットがないか、釘が刺さってないか、溝に小石類が くわえ込まれてないか調べて下さい。 タイヤをまじまじ見る機会はめったに ないのですから。 たかがタイヤ交換、されどタイヤ交換。 奥が深いのである。 タイヤに愛情を!