【  Y 日記 】

1999-10-20 Azzurro Blu (アズーロ ブル)


    Lancia Blu(ランチャ・ブルー)と言うけど、何故に、紺色、濃い青が Lanciaのイメージ・カラーなのだろうか ? イタリアといえば、どうしてもトリコールの赤、緑が代表と思われるが、 青も彼の地では好んで使われる。 そう言えば、去年のサッカー・ワールド・カップ の時のイタリア・チームのユニホームは紺碧だったし。 イタリアでは紺も特別な 意味があるらしい。 でも、個人的には紺色はあまり関心がない。 しかし、私の好みに関係なく、その時、AutoTrding社ショールームにあったのは、 Lancia Bluであった。 発注して待つ心棒が出来ないので、出くわしたBluのYを 目をつぶって衝動買いした。 それで、BluのYが現実になった。 で、Bluについてもう一度考えさせられる宿命を背負わされた。 小生の薄学で彼の地のKaleidos文化まで解るわけがない。 そうこうしていると、最近の雑誌で内田盾男氏の取材があった。 氏は、若い時代に イタリアのミケロッティ・デザインセンターに弟子入り、その後の活躍で成功し 今は独立してセンターを持っているデザイナーである。 氏はこう述べている。 『車を見る時に、一番大きな要素は色です。 その後にデザインなんです。 だから色が悪いと売れない。 日本車の色はヨーロッパで全然冴えないですネ。 特に青がだめです。 イタリア人は青が好きなんです。 特にアズーロは ナショナル・カラーですし、すごく緊張する色でもあるんです。 ダークブルー の車に乗っていると緊張しますね。 公式の車、大統領の車もダークブルーです。 いちばんフォーマルな色です。 (以下略) 』 ありゃりゃ、ダークブルーはイタリア人にとって大切な色であり、 それは"伊達"酔狂でないのですね。 私は紺は無粋で無難な色とあしらっていたが、 理解不足でした。 そういえば、サッカー好きの知人が言ってたけど、 日本も同じ青のユニホームだけどイタリアのそれは特別な染料による染物であり、 実際にスタジアムで観戦するとなんともいえない青の輝きだぞ、と。 自車Yの色を自賛してる訳でなく、azzurroに恥じない様に心して乗るように こころがけます。 きっと、地中海の底でエンゾ・モリナリが見たのは、この紺碧なのでしょう。

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