さて、エンジン・オイルによるチューンも出来たし、 次は、プラグ・フェティシズムにでもなってみようかとムラムラとなって来た。 どうせならば、プラチナでも入れようかと、実は以前にも思ったが、 このエンジンに適合するプラチナのプラグ型番がわからん。 一応、メーカーのマニュアルを調べると下記の通り。 ・1100, 1200 Champion RC9YCC ・1200(16V) Champion RA4HCC NGK DCPR8E ・1400 Chapmion RC8BYC NGK BKR6EKC ここには、プラチナの指定がない。 1400にはNGKのデータがあるので、 それで、プラチナの相当品を推測出来るが、1200にはそれがない。 差別だア。 カー・ショップ店先で、プラグ対応表を立ち見してしらべたが、Championからの 互換欄が載ってないのだ。 で、上京して臨海副都心のオートバックスまで遠征して調べてもらった。 とても親切な店員で様々調べて戴いたが、結局上記と互換あるプラグは 解りませんでした。 とりあえず、ずばりYの1200cc8バルブ型エンジン (FIAT製旧FIRE)で指定のRC9YCCは店にあったので、それは購入した。 走行距離8500Kmの時に、このRC9YCCに交換したが、元々出荷時に 同じRC9YCCだったので、改善はなく、じぇんじぇん変わりませんでした。 ちなみに、8500Km程度では、プラグの消耗、劣化はほとんどありましぇんでした。 ちなみに、マニュアルによると、交換時期指定は30000Km毎でした。 最近のエンジンは、プラグに優しいのですネ。 さて、白金化作戦はどうしたらいいか ? で、ずばり日本碍子社(NGK)に電話した。 で、RCY9CCに互換する同社の プラグを問合した。 電話のむこうから回答は、 ●BKR6E で、あった。 で、NGKの場合は、これにVXを付記すれば、プラチナになる。 ので、 ●BKR6EVX となる。 やーあっと、型番が解明できた。 ちなみに、ものの本でこの型番を解析すると、 始めの1、2桁は、ネジ径と形状であり、 A …… 18mm B …… 14mm BC …… ネジ対辺が16mm P …… 絶縁体突き出し BK …… BCで、Pで、ISO規格、ネジ長が2.5mm短い それ以降の各桁はは、 R …… 抵抗体有り 6 …… 熱価(2〜12)で、値が大きいほど冷え型 E …… ネジ長 19.0mm VX …… プラチナ と、意味を持っている。 さて、整理するとNGK版でのYでのプラグは次の通りになる。 ・1100, 1200 NGK BKR6E ・1200(16V) NGK DCPR8E ・1400 NGK BKR6EKC 1200(16V)の熱価が高いのは、8Vより高出力であるから納得は行く。 (つまり、プラグによる放熱効果の高い型) さて、イエロー・ハット南柏店に、BKR6Evxを買いにいったが店頭に無いので、 注文した。 最近は、店先にはわずかな型番のプラグしか置いてない。 で、店員にオーダーかけると、「入荷後は、御自分で交換しますか」、と 質問された。 自分で交換する例は少ないらしい。 確かに、スバルのBoxer エンジン等はプラグ際に手も入らないので交換が困難な例があるが、 和国オーナーはもうプラグ交換が出来ない程、幼稚化したのであろう。 (と、他人の事は言えない僕、1999-05-15参照) 10日後に、プラグは届いた。 それは、誇らしげに銀色の奇麗な箱に入っていた。 それは、1100[\/個]であった。 安い貴金属である。 では、プラグを観察して見よう。 まず、ターミナル: ターミナルがしっかり固定されている。 BOSHあたりの輸入ものは ターミナル端子が交換出来るように緩められるが、それが災いして 走行時に緩んで点火不良になった事が昔あった。 日本製は簡単に 緩まぬ様にギッチリ締めてある。 碍子 : 碍子はセラミック(せともの)であるが、組成までは解らない。 でも、プラチナ版の場合は、碍子部分に青い線でデザイン・アク セントが描かれている。これはランチャ・ブルーの青という訳でない。 BOSHのデザインの猿マネである。 ハウジング: 特に違いは無いが、金属質の輝きが違う。 Championの鈍い輝きに 比べて、NGKのそれはまだ輝いている。 ガスケット: これこそ交換出来ればいいのであるが、これを忘れる者がいるので、 最近は交換不能である。 実はプラグ装着時の締めつけでガスケット をつぶす事で、プラグの密閉性が実現されるのである。 だから、 一度装着してガスケットの平たくなったプラグは使えないのである。 ガスケット交換が可能ならば、つぶれたガスケットを新しくできるが。 これも、愚かなユーザのレベルに合せる為に、交換ができなくなった。 中心電極 : これが、カッコ良く、とんがっている。 プラチナでない場合の 形状とかなり違う。 この先鋭化は、それだけでスパークが、 するどくなるような気になる。 この先端に、真にプラチナが 溶着されている部分である。 艶めかしく妖艶な白金の輝きが 体の一番敏感な部分で瞬いている。 接地電極 : これも、とがっている。 ただし、放電面自体には、V字溝はない。 VXと言うのに。 さて、ギャップの件であるが、、、 これが不思議。 シックネス・ゲージを充てて見ると、 ●メーカ装着の、RC9YCCは、1.0mmもあるが、 ●交換するNGK指定のは、0.8mmしかない。 で、マニュアルを調べて見ると、プラグ・ギャップの規定はない。 あまりにも 違うので一末の不安は抱くが、ギャップ調整はせずにそのままにした。 さて、交換作業である。 以前に失敗し国際救助隊を呼んだ事件もある。 慎重に、工具を駆使して作業を進める。 でも、前回はにトルクを少なくプラグを 締めていたので、プラグは苦なくはずす事ができた。 怪しく輝くプラグを締めつけ、コードをかぶせ、吸気エアフィルターを戻して、 作業は完了した。 さてプラチナ、、、 その効果は ? 早速、試乗始めました。 結果は、回転が滑らかになりました。 しかし、劇的な向上は得られません。 というのも、フルトラ、インジェクションで既に周辺はしっかりしてるので、 それほど違いはでないのであろう。 これが、セミトラ、キャブ仕様に プラチナを着けたら、効果は大きい(Unoがそうだった)。 でも、4400円也としては、コストパフォーマンス比の素晴らしいチューンと 僕は結論する。 是非、各位殿御試しあれ。 もっと、効果あるプラグ・チューンの方法を知ってますが、ちと危険なので 内緒でっす。