【  Y 日記 】

1999-08-26 スペア・キー増設作戦

    自車Yは、前のオーナー様がスペアキーを紛失されていたので、 しかもそれがキーレスエントリー用のキーなので、乗り降りの際 いちいちキーを差し込みひねる必要があり面倒である。 DEDRAクラスの車でも年式古いと、キーレス機構は装備されてなかった。 Yでは使える、、、と期待してたが、ちょっと残念である。 両手に荷物の際に面倒である。国産車ではあたりまえの機構であるが、 まさか伊車で味わえるなんてとオ、,, 時代は進んだと夢の様に期待してたが 残念である。 で、以前からAutoTrading社に、キーを注文してあって、それが数日前に 入荷したと、営業K氏からE-mail連絡あった。 さすが、FIAT社である、 平気で数ヶ月は待たせてくれる。 そう言えば仕事で知り会った、日本の 某エンジンメーカの人が言ってたけど、その方はTorinoに数年間駐在してたが、 自分のオフィスに郵便を本国から送らせる場合は、本社(静岡磐田)に指示して Torinoへではなくてフランス(国境近く)に送るように依頼してたらしい。 そして、イタリアから国境を越えてフランスの町にある私書箱に郵便を取りに 車(彼はDEDRAに乗って)を飛ばして通ってたとの事。 つまり、 日本→伊 より、日本→仏 の方がまともらしい。 伊経由では一ヶ月かかる らしい。 たまりかねて、雇っていたイタリア人社員にグチを言ったら、 「郵便を取りに行く為に、我が国には高速で飛ばせる車がある」と返事した らっしい。 これは、彼の冗談なのか、イタリア人の冗談なのか聞きただしてない。 いくら私でもYに乗ってTorinoまでキーを買い付けに行けないでしょうううう。 さて、Yのセキュリティについて整理してみよう。 まさか、イタ車でセキュリティなって手短に実現するなんて考えてなかったので これに関して勉強してない。 国産車では、あたりまえらしいが、、、 なので、急遽観察してみた。 セキュリティには3つの方法があるのが解った。 機能1) キーの刻み 機能2) キーレス・エントリー機能 機能3) コード認証システム 上記の、1)は旧来の方法でどの車でも必ずある。 これでドアーを開けれるが Yではエンジンはかからない。 泥棒がガムなんぞで複製する悪行が可能なので これだけでは最近はセキュリティ不足である。 ちなみに、同じLanciaでも、 DEDRAとキー・ベースが異なっていた。 2)は、リモコンであるのでセキュリティとは言えないが、但しリモコンは コードを持っているのでリモコン認証機能はある。 キー本体には、LED素子 (発光ダイオード)が露出してないので、これは赤外線式ではなくて 電波式リモコンと思われる。 車内のルームミラー後部に受信部があり、 そこでコードのリセット操作ができる。 操作の詳細は、防犯の為に内緒。 3)は、エンジンを始動してよいかの認証を行う機能である。 構造は キー本体に受動回路が有り、車からのアクセスに呼応してコードを 返信する。 おそらく電磁誘導で通信してるのだろう。2)の様にアクティブ 回路でないのでバッテリー(ボタン電池)は内臓不要。 キーには、接点が 見受けられないので、非接触である。 以前のオフィスではこの非接触型 セキュリティ・カードで入室管理してたが、カードを10cmに近づけるだけで、 認証開始するので、いちいち財布から出して挿入する面倒がなく便利であった。 JRも早くこれで対応して、改札の混雑を解消して欲しい。 これの長所は、 受信システムの設置された壁に、カードの入った自分の胸ポケットを近づける だけでエントリーできた。 しかし、胸の大きい女性はどうするだろう。 Yでは、マスタ・キー(茶色)を使いこのコードをエントリー出来る。 操作の詳細は、防犯の為に内緒。 で、Yの納品時にはキーの種類が3種類になる。 キー種a) マスター(茶色)   …… 機能3の為のリセット・コード保持、                    及び機能1.(機能3は試してない) キー種b) キーレス・エントリー用(黒色、リモコン・ボタン付)                  …… 機能1、2,3 キー種c) 通常キー(黒色)   …… 機能1、3 私の場合、b)が無くなっていたのである。 で、K氏からキー(キー種b)を受取り、コード設定の作業をする事になった。 が、が、が、、、 しょっぱなの機能1が合致せず、自車Yでは使用不可能で あった。 原因は、もちろんFIATの納品ミスである。 AutoTradingのK氏は FIATにクレーム申し付け対応するとの返事でした。 さすが、FIATである。 そう簡単に、スペア・キーを供給してはくれない。 忍耐と根性と根気のスペアキー作戦である。 これは、後日に続編あり。



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