【  Y 日記 】

1999-05-18 ブレーキの感触について

    自車Yには、ABSなしのブレーキがついている。 性能的には、車の重さに対して大きめのサーボがアシストされていて、 軽い踏力で効きだす。 そして、やはり車が軽いので楽に止まる。 ここらへんは、ひと昔の前のイタ車と違うところで、アシストが充分であって、 何かニホン車の様である。 でも、私はこの感触が嫌いである。 踏力が軽すぎるのである。 つまり、軽く踏んでもガツンと制動がかかる。 まるで、豊田クラウンの様である。 ニホンでの高級車ブレーキの概念は ”軽い”ことであり、これを「よく効くブレーキ」と勘違いしてる。 中島悟の安全運転アドバイスの著作では、 「よく効くブレーキとは、車が短い距離で止まれるもので、  タイヤの回転を止めるものでない」 と、言ってる。 だから、タイヤを単にパッドで抑えてもスリップしてしまっては 止まれないのでダメである。 まして、軽いペダル踏力でタイヤがロックする 様では、危険この上ない。 ロックしそうになったら、直前で制動を緩めなければ ならない。 ポンピングである。 Kartしてる時は、私はヘアピン手前で ポンピングする。 これをCPUで自動的に行うと、ABSである。 ペダルが軽すぎると動作はデジタル的になり、On/Off動作になり、 中間のアナログ領域がない。 こうなると、ガッツン ブレーキになり危険で、その上 ポッピング対応もできない。 そして、路面とブレーキ機構からのフィードバックも ない。 よく言う、限界付近でのブレーキ操作が出来なくなる。 私は、恐い。 思い出すのは、DEDRAの必要踏力と制動カーブ特性である。 あの方が体に合う。 スッと踏み込んでペダルの底で、更に踏み込んで制動を与える、あの感触である。 底で踏み込む力加減で、ロック寸前と制動緩みの二つの領域を繰り返して、 短距離制動し、停止直前で踏力少しを抜きダイブなくピタッと停止する。 かるいブレーキはグローバルな流行なのか ? カミサンの雨の日のブレーキングが恐い。 路面のQ、速度、車載重量等ぜんぜん おかまいなく、いつ何時でも絶えず(ドライ時と同じ)一定の踏力でペダルを ガンと踏む。  私は、恐い。



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