【  Y 日記 】

1999-05-02 プラグ交換 (エンジン構造の考察)

    さてと、今までのプラグはまだ自分で点検してないので、今日は交換でも しようか、とボンネットを開ける。 以前に話したElefantino等のDOHCエンジンだと、プラグは二つのカムの間に位置 するので、プラグレンチを真上に立てればすむが、このSOHCのFIREの場合 (Blu もしくは自車LS仕様)版エンジンならば、プラグはヘッドの後方に あり、プラグ交換が面倒である。 息子が182cmの身長あるが、息子の背負ってる リュックの中身を立ったまま前から交換する様な困難さがある。 このエンジンの透視図って、まだ見てないので、 FIAT-Unoのヘインズ・マニュアルを書斎(ただの棚)から引っ張り出し、 999ccのFIREの透視図を見つけた。 これで見る限り、999ccと1242cc版の構造は 同じであろう。 きっと、999cc型をストローク・アップして1242に したのであろうと推測した。 基本設計は古いな。(15年程過去) 図を見ると、バルブはピストン真上に8個が直列に一直線に並ぶ。 いわゆる、 ターン・フロー型燃焼室である。 このせいで、プラグの居場所がなくなり、 背後に追いやられてしまった。 そして、バルブがシリンダーの上にまっすぐに あって、なおかつストロークアップしてるので、エンジンはかなり背が高いもの となる。 その上、その上にエア・クリナー ユニットが乗ってるので、 更に背が高い。 バルブは上にあるので、カムシャフトにてダイレクトに駆動される。 だから、ロッカー・アームは無い。 シャフトは一本であるが、ダイレクト なので、DOHC的動作になる。 (正確には、ダイレクトOHC、直動式という、でもダイレクトOHC縮めればDOHC) 繰り返すとこのエンジンの基本構造は、ロングストローク、SOHC、ターンフロー、 ダイレクト・カム、と言える。 で、その長所/短所を考察しよう。 長所 ・ SOHCにしては高回転可能 ・ 燃焼室が小さいので高圧縮比にできる ・ 混合気の攪袢が良い ・ 構成が簡単 短所 ・ 回転はそれほど滑らかでない ・ バルブの径を大きく出来ない ・ 厳密な工作精度が必要 ・ 背が高い ・ 公害対策しにくい 理屈は以上であるが、実際に走ってると感じるのは、 『小さいのに粘り、スムーズではないが、軽快なエンジン』という印象である。 で、今日の作業はプラグ交換である。 先日言ったように、プラグはエンジンの後方にあるので、 まず、エアクリナー・ユニットを一式ごっそり取外し、やっと、 プラグにレンチを入れた。 そして、回したが、、、 ウッ、回らない。 きつく締め付けてある。 大きめのモンキースパナをレンチにつけたして、テコにしたが、ビクともしない。 隣のプラグにも挑戦したが回らないし、他の部位にあたるので、レンチの カルダン・ジョイントに角度がつく。 角度がついたまま力を入れると、 プラグに斜めに力がかかり、好ましくない状況になる。 で、この日は断念する。



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